【11月20日 AFP】アフガニスタンで20日、複数の爆弾攻撃があり、合わせて18人が死亡した。

 南西部ファラー(Farah)州の州都ファラー(Farah)で、オートバイに乗った男が州知事の自宅付近で自爆し、15人が死亡、34人が負傷したほか、付近の建物も損壊した。重傷者も出ており、死者が増える恐れもある。現場近くには西部ヘラート(Herat)向けの積み荷を積載したトラックが集結していたという。

 このほか東部ホースト(Khost)州でも同日、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、通りかかった車両に乗っていた民間人3人が死亡、4人が負傷した。攻撃に使われた爆弾は、旧支配勢力のイスラム原理主義組織「タリバン(Taliban)」が使用するものと類似しているという。

 アフガニスタンでは、前日にハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領2期目の就任式が行われたばかりだが、早くも就任後の武装勢力による攻撃の犠牲者数は30人に達した。

 爆弾攻撃は、9年前に米軍がアフガニスタンでタリバンへの攻撃を開始して以来、同国の治安は悪循環に陥っていることを示し、カルザイ大統領の2期目は深刻な幕開けとなった。(c)AFP