【10月16日 AFP】(一部更新)パキスタン北西辺境州ペシャワル(Peshawar)の警察施設で16日、相次いで2件の車両爆弾攻撃があり、警察官3人と女性2人、子ども1人を含む少なくとも13人が死亡した。このほか7人が重体となっている。

 警察によると、施設にオートバイで接近してきた女を、警察官が制止しようとしたところ、女が自爆。続いて、別の車に乗っていた男が、施設の近くで自爆したという。攻撃を受けた建物には、パキスタン警察の中央情報局(Central Intelligence AgencyCIA)がある。パキスタンで女性による自爆攻撃は、2件目だという。

 爆発で、警察施設の正門が崩壊、2階建ての建物は2階にあったモスクが被害を受け、建物外の道路に穴が空いた。現場には、犠牲者の靴や遺体の一部が散乱、地面にも血が飛び散った。

 北西辺境州警察のマリク・ナビド(Malik Navid)署長は、国営PTVテレビに対し、旧支配勢力タリバン(Taliban)や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関連を持つ武装組織による報復攻撃との見方を示した。

 ペシャワルはパキスタン北西部最大の都市。アフガニスタンとの国境地帯にある部族地域は半自治が認められていることから、武装勢力の拠点になっている。

 パキスタンではこうした武装勢力による攻撃が相次ぎ、この11日間で170人以上の死者が出ている。前日にも、同じペシャワルや東部パンジャブ(Punjab)州ラホール(Lahore)で、車両爆弾や武装勢力による攻撃があり、40人が死亡したばかりだ。(c)AFP