【10月15日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が閣僚らと、アフガニスタン戦略の見直しに関する会合を開く中、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相は14日、アフガニスタンに兵士500人を増派すると発表した。

 ブラウン首相は、危険度が増し、世論の評価をさらに得にくくなっているアフガニスタンへの軍派遣について、北大西洋条約機構(NATO)同盟国にも「公平に負担すべきだ」と求め、アフガニスタン政府には兵力と腐敗対策を強化するよう圧力をかけた。
 
 英下院に対しブラウン首相は、新たに設定する派遣規模は原則9500人程度とすることで、政府内で合意したと報告した。英国防省によると、現在からの増員数は500人となる。

 ブラウン首相は増派の条件として、アフガニスタン政府自身が戦闘訓練を受けられる警官や兵士を提供し、責任を果たす姿勢を見せること、英軍が適切な装備をもてること、ほかのNATO加盟国も派遣規模を拡大することの3点を挙げた。

 英軍のアフガニスタンへの現在の派遣規模は9000人で、米国に次ぐ。2001年の米軍によるアフガニスタン攻撃以来、これまでに英軍兵士221人が死亡している。(c)AFP/Katherine Haddon