【10月13日 AFP】(一部訂正)亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議(World Uighur Congress)」代表のラビア・カーディル(Rebiya Kadeer)さんは13日、中国の裁判所が、7月に新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ(Urumqi)で起きた大規模な暴動における殺人などの罪でウイグル人6人に死刑を言い渡したことについて、ウイグル人の「さらなる怒り」を招くだけだと批判した。

 カーディルさんは、訪問先のニュージーランド・オークランド(Auckland)の学生ラジオ局95bFMに出演し、ウイグル人の被告らが中国の国内法や国際法に基づかない裁判を受けたとの考えを述べ、「(この判決は)地域の平和と安定をもたらさない。ウイグル人のさらなる怒りを招くことになるだろう」と語った。

 死刑判決を言い渡された6人および無期懲役に処された1人は、新華社(Xinhua)通信が報じた名前から、ウイグル人とみられている。

 カーディルさんは、被告らが適正な法的保護や手続きを受けていないとして非難するとともに、「この6人だけでなく多くのウイグル人が、7月5日(の暴動)以降、拘束施設での拷問で殺害されたと確信している」と語り、国際社会が死刑判決を黙認しないことを期待すると呼びかけた。

 カーディルさんは4日間の日程でニュージーランドに滞在している。(c)AFP


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