【10月5日 AFP】アフガニスタン東部ヌリスタン(Nuristan)州で3日未明、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)数百人が国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の前線基地を攻撃し、米兵8人とアフガニスタン国軍兵士2人が死亡した。ISAFが4日、発表した。今回の攻撃は、8年間におよぶアフガニスタンでの作戦で最悪規模の攻撃となった。

 攻撃があったのは、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やタリバンが拠点としているパキスタンとの国境地帯にある2か所の基地で、タリバン側は基地近くのモスク(イスラム教礼拝所)や村などから展開し攻撃を行ったという。

 ISAFによると、米軍は反撃のため航空支援を要請するなどして、「非常に激しい戦闘」が夜まで続いたという。

 タリバン側は、ISFAとアフガニスタン国軍あわせて30人を殺害し、アフガニスタン国軍兵士30人とKamdesh地区の警察幹部を拘束したと主張している。

 ヌリスタン州情報部門トップのモハンマド・ファルーク(Mohammad Farooq)氏は、「約700人のタリバン戦闘員が攻撃に参加した。戦闘員は(パキスタンの)スワト(Swat)やディール(Dir)からの者たちで、アルカイダ戦闘員も含まれている」と語った。

 ヌリスタン州のジャマルディン・バダル(Jamaluddin Badar)知事は、タリバンは警察官13人と米軍の支援で設立されたラジオ局のアフガニスタン人ジャーナリスト2人を人質にとったと語った。また、タリバン側の死者は5人だとしている。

 ISAFは、冬期に備えた部隊再配置やより人口の多い東部地域への戦略的再編の一環として実施することにしている、この地域からの撤退計画に変更はないとしている。

 今回の攻撃は、2008年8月にアフガニスタン東部でフランス兵10人が死亡した攻撃以来、1度の攻撃としては最悪のものとなった。(c)AFP/Lynne O'Donnell