【9月26日 AFP】パキスタン北西辺境州で26日、自動車による自爆攻撃が相次いで2件発生し、15人が死亡した。パキスタンでは治安部隊に対する報復攻撃が激化している。警察や病院関係者などが述べた。

 26日、北西辺境州バンヌ(Bannu)郊外の警察署前で爆弾を積んだ自動車による自爆攻撃があり、5人が死亡した。その数時間後には、同州州都ペシャワル(Peshawar)で、銀行や店舗、結婚式場などが並ぶ人通りの多い地区で同じく自動車爆弾による自爆攻撃があり、10人が死亡した。

 バンヌは、米政府が、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が西側への攻撃を計画していると主張する北ワジリスタン(North Waziristan)地域に近い。

 バンヌの自爆攻撃については、パキスタンのタリバン系組織、パキスタン・タリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)が犯行声明を出している。TTPは、同グループのバイトゥッラー・メスード(Baitullah Mehsud)司令官が米軍無人偵察機に殺害されたことに対する報復だとして、パキスタン政府を標的にさらに大規模な攻撃を行うと言明している。(c)AFP/Lehaz Ali