【9月12日 AFP】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のウルムチ(Urumqi)で起きた注射針刺傷事件で、同市裁判所は12日、19歳のウイグル人男性被告に懲役15年、34歳と22歳のウイグル人の男女に同10年と7年の判決を言い渡した。中国からの分離独立を求めるウイグル人の犯行とみられている連続刺傷事件で、初めての判決となった。中国国営・新華社(Xinhua)通信などが伝えた。

 ウルムチの裁判所は、8月28日に買い物中だった女性に注射針を刺したとして、19歳の男性の被告に「虚偽危険物質投与」の罪で懲役15年を言い渡した。

 また、8月29日に注射針でタクシー運転手を脅し、710元(約9400円)を奪ったとして、34歳と22歳の男女に懲役10年と7年の判決を言い渡した。中国中央テレビ(CCTV)は、オレンジ色の囚人服姿で出廷した被告2人の画像を放映した。

 新華社通信によると、審理は200人以上が傍聴し、3時間で閉廷した。弁護人の要求で、審理はウイグル語で行われ、北京語の通訳がついた。被告らはウイグル人とみられている。外国メディアの傍聴は認められなかった。(c)AFP/Francois Bougon