【9月12日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が、国土のほぼ全体で実質的な活動を展開していることが、国際シンクタンク「治安と開発の国際審議会(International Council on Security and DevelopmentICOS)」の報告書で明らかになった。11日に発表された同報告書によると、2001年の米軍主導のアフガニスタン侵攻で政権から追放され弱体化していたタリバンが、ここへ来て再び勢力を盛り返しているという。

 08年11月以来、タリバンはアフガニスタンで勢力を拡大しており、タリバンの攻撃を平均週1回以上受けている地域は国土の80%に上る。このほか攻撃が月に1回以上ある地域は17%で、合計で全土の97%でタリバンの活動が確認される。この結果から、ICOSは「タリバンが国土のほぼ全体で実質的な活動を展開している」との結論に至ったという。(c)AFP

【図解】再び勢力を増すタリバン