【9月9日 AFP】アイルランドとの国境に近い、英北アイルランド(Northern Ireland)アーマー(Armagh)州南部フォークヒル(Forkhill)村で8日、アイルランド側から起爆用ワイヤが出た270キロの路肩爆弾が発見された。爆弾は同日、軍の爆発物専門家により処理されたが、地元警察によると、起爆した場合、「大規模な被害」を与えかねないものだったという。

 北アイルランドでは3月にも、カトリック系過激派によって英軍兵士2人と警察官1人が射殺されており、1998年の包括和平合意から10年を経た今、暴力の悪夢がよみがえっている。

 北アイルランド自治政府のピーター・ロビンソン(Peter Robinson)首相は、爆弾は、テロリストの脅威が今まさに存在していることを明確に示していると語った。

 爆弾が発見される数時間前には複数の当局者がプロテスタント系過激組織アルスター防衛協会(Ulster Defence AssociationUDA)とその分派が6か月以内の武装解除を約束したと発表したばかりだった。

 英国のショーン・ウッドワード(Shaun Woodward)北アイルランド担当相は、UDAとその分派は、武装解除の作業を独立国際武装解除委員会(Independent International Commission on DecommissioningIICD)に行わせることになったと述べた。(c)AFP