【9月2日 AFP】第2次世界大戦(World War II)開戦から70年となる1日、最初の戦闘が行われたポーランド北部グダニスク(Gdansk)の海軍基地ヴェステルプラッテ(Westerplatte)で記念式典が開かれた。

 式典でドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は、1939年9月1日、ナチス・ドイツのポーランド侵攻によって欧州史における「最も悲劇的な章」が始まったと述べた。

 式典にはメルケル首相のほか、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相、ポーランドのレフ・カチンスキ(Lech Kaczynski)大統領とドナルド・トゥスク(Donald Tusk)首相など欧州各国首脳十数人が参加した。

 式典は、戦後欧州がどのように深い溝を修復していったかに焦点が当てられたが、特に6年にわたった大戦中、敵対と同盟を繰り返したロシアとポーランドなどの間には大戦の遺産をめぐる新たな紛争が持ち上がるなど、大戦の古傷はっきりと残っている。

 首脳たちは第2次大戦の初期に命を落としたポーランド兵の墓にろうそくを運んだ。第2次大戦では5000万-6000万人が死亡したと推定されている。(c)AFP