パキスタンのタリバン組織、メスード司令官の死亡認める 後継者が継承を確認
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【8月26日 AFP】米軍の攻撃で死亡したとみられていたパキスタンのイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)系組織、パキスタン・タリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)のバイトゥッラー・メスード(Baitullah Mehsud)司令官について、後継者のハキムラ・メスード(Hakimullah Mehsud)新司令官が25日、バイトゥッラー・メスード氏が23日に死亡したことを明らかにした。
米・パキスタン両政府は、メスード氏は5日夜、パキスタン北西部族地域の南ワジリスタン地区(South Waziristan)にある義理の父親宅の屋上にいたところを、CIAの無人偵察機から発射されたミサイルの攻撃を受け死亡したとみていたが、TTP側はこれまで死亡説を否定していた。
ハキムラ・メスード新司令官は電話でAFPに対し、前司令官はミサイル攻撃で負傷し意識不明になっていたが、23日午後に死亡したと語り、「われわれは近く米国に復讐する。攻撃の影響は、首都ワシントンにまでおよぶだろう」と述べた。TTPはすでにハキムラ・メスード司令官を後継者に選出したと発表していたが、本人も電話でこの事実を認めた。どこからこの電話をかけたのかは不明。
政府当局者やアナリストは、ワリ・ウッレマン(Wali-ur Rehman)氏を支持する複数の派閥があることから、ハキムラ・メスード氏の後継就任を疑問視していた。組織内部で激しい後継者争いが繰りひろげられていたとの見方もでている。25日現在、ウッレマン氏のコメントは取れていない。
治安当局によると、後継者のメスード司令官は30歳前後とみられ、部族地域のオラクザイ(Orakzai)地区、カイバル(Khyber)地区、クラム(Kurram)地区などで苛烈な統治を行い、TTP内で頭角を現したという。NATO軍に対する多数の攻撃にも関与したとされている。(c)AFP/Lehaz Ali
米・パキスタン両政府は、メスード氏は5日夜、パキスタン北西部族地域の南ワジリスタン地区(South Waziristan)にある義理の父親宅の屋上にいたところを、CIAの無人偵察機から発射されたミサイルの攻撃を受け死亡したとみていたが、TTP側はこれまで死亡説を否定していた。
ハキムラ・メスード新司令官は電話でAFPに対し、前司令官はミサイル攻撃で負傷し意識不明になっていたが、23日午後に死亡したと語り、「われわれは近く米国に復讐する。攻撃の影響は、首都ワシントンにまでおよぶだろう」と述べた。TTPはすでにハキムラ・メスード司令官を後継者に選出したと発表していたが、本人も電話でこの事実を認めた。どこからこの電話をかけたのかは不明。
政府当局者やアナリストは、ワリ・ウッレマン(Wali-ur Rehman)氏を支持する複数の派閥があることから、ハキムラ・メスード氏の後継就任を疑問視していた。組織内部で激しい後継者争いが繰りひろげられていたとの見方もでている。25日現在、ウッレマン氏のコメントは取れていない。
治安当局によると、後継者のメスード司令官は30歳前後とみられ、部族地域のオラクザイ(Orakzai)地区、カイバル(Khyber)地区、クラム(Kurram)地区などで苛烈な統治を行い、TTP内で頭角を現したという。NATO軍に対する多数の攻撃にも関与したとされている。(c)AFP/Lehaz Ali