【8月24日 AFP】パキスタンのイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)系組織、パキスタン・タリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)は、先月死亡したとされるバイトゥッラー・メスード(Baitullah Mehsud)司令官の後任を選出した。TTPの司令官が22日、明らかにした。

 米国とパキスタンの両政府当局は、メスード司令官が今月初め、アフガニスタン国境に近いパキスタン・南ワジリスタン(South Waziristan)で米軍の無人攻撃機によるミサイル攻撃を受け死亡したとしている。一方のTTP側は、メスード司令官は死亡してはいないが、病気で重体だと主張している。

 TTPのMaulvi Faqir Mohammad氏はAFPの電話取材に対し、「タリバンのシューラー(会議)は全会一致で、ハキムラ・メスード(Hakimullah Mehsud)司令官を後継者に選出した」と語った。Mohammad氏は19日、当面、TTPの司令官代理を務めることを明らかにしていた。(c)AFP