【8月11日 AFP】米当局は10日、AFPの取材に対し、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)のパキスタンの指導者、バイトゥッラー・メスード(Baitullah Mehsud)司令官は、前週の米中央情報局(Central Intelligence AgencyCIA)の無人機による攻撃で死亡しているとの認識を改めて示した。

 メスード司令官は5日夜、パキスタン北西部族地域の南ワジリスタン地区(South Waziristan)にある義理の父親宅の屋上にいたところを、CIAの無人偵察機の攻撃を受け、死亡したとみられているが、米・パキスタン両当局とも同氏の死亡を確認できていない。

 これに対し、ある米国のテロ対策担当高官は「攻撃時の状況から、メスード司令官の死亡が強く示唆される」と述べ、「彼(メフスード司令官)が今夜、帰宅して夕食をとるとは、誰も考えていない」と語った。

 同高官がCNNテレビに語ったところによると、無人機が攻撃したのは「小柄で、小太りの男」で、身体的特徴がメスード司令官と一致するという。この男は、屋上で女性から脚のマッサージを受けていた。CIAでは、糖尿病を患うメフスード司令官が、脚の痛みを和らげるために、度々マッサージを受けているとの情報を入手していた。

 CIAではすでにバラク・オバマ(Barack Obama)大統領から、確実に殺害できるとCIAが判断した状況であれば、メスード司令官を攻撃する許可を得ていたという。(c)AFP