【7月18日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)中心部にある外資系高級ホテル2か所で17日起きた自爆攻撃事件で、インドネシア政府高官は18日、アジアの大物テロ容疑者でマレーシア国籍の過激派、ヌルディン・ムハンマド・トプ(Noordin Mohammad Top)容疑者が事件に「明白に関与している」と語った。

 連続自爆攻撃事件の犯行声明は依然として出ていない。しかし、治安当局テロ対策局のAnsyaad Mbai局長は、AFPに対し、同容疑者が事件の背後にいることを示す強力な証拠があると述べた。

 Mbai主任は、「爆弾が手製であることや犯行手法が自爆攻撃だったことなど、ヌルディン・トプ容疑者のグループが攻撃の背後にいることを示す強い兆候がある」と語った。

 ジャカルタ中心部のホテル、「リッツカールトン(Ritz-Carlton)」と「JWマリオット(JW Marriott)」で起きた連続自爆攻撃で、これまでに外国人4人を含む少なくとも9人が死亡、50人が負傷した。

 警察は、事件で使用された手製爆弾が、イスラム地下組織ジェマ・イスラミア(Jemaah IslamiyahJI)の分派指導者のヌルディン容疑者がこれまでに関与したとされる事件で使用されたものと一致していると発表した。(c)AFP