【7月17日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)中心部にある外資系高級ホテル2か所で爆発がおきた事件で、インドネシア警察は17日、自爆犯2人による犯行と発表した。この爆発で、9人が死亡し、40人以上が負傷した。

 自爆犯2人は、複数人に目撃されており、警察は残された頭部をDNA鑑定し、犯人を特定する予定。

 爆弾は、JWマリオットホテル(JW Marriott)の1808号室で爆破されたが、別の場所で用意されたものだという。同室では、別に不発弾1発が発見されたが、警察が取り除いた。

 殺傷力を最大限に高めるために、爆弾にはくぎや軸受(じくうけ)、ナットやボルトが詰められていたという。

 爆弾は、2002年に多数の外国人観光客らが犠牲となったバリ島での爆破事件など、過去10年あまりに起きた大規模爆発事件でイスラム地下組織ジェマ・イスラミア(Jemaah IslamiyahJI)が使用したものと同じものだが、警察は、捜査段階で事件の背後にいる人物を推測するのは時期尚早だとした。

 警察のテロ対策班や識者によると、今回の高級ホテル爆発事件には、ジェマ・イスラミアの分派による犯行を示す特長がみられるという。(c)AFP