【7月7日 AFP】(一部更新)中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の共産党当局は7日、区都ウルムチ(Urumqi)で発生した暴動での死者が156人、負傷者が1080人に上ったと発表した。国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。

 死者の内訳は男性129人、女性27人。5日に発生した暴動には数千人が参加、治安当局が大規模な弾圧を行う事態に発展した。

 数多くの暴動の現場となっているウルムチのバザール地区近くにいたビジネスマンはAFPに対し、「人びとは建物内にいる。ホテルに戻るのが安全で最もよい」と語った。

 緊張が高まる中、新華社は警察当局が6日夜、同区西部カシュガル(Kashgar)の主要モスクに集まっていた「暴徒」200人以上を排除したと伝えた。警察当局は人びとが別の都市でも「さらなる暴動を組織しようとしていた」としている。

 同通信によると、暴動をめぐり1434人が身柄を拘束された。当局は暴動を起こしたのはトルコ系のウイグル人だとしている。

 暴動は世界中の注目を集め、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長が自制を求め、英国、米国がそれに続いた。

 ロバート・ギブズ(Robert Gibbs)米大統領報道官は声明で、「ウルムチの暴動で死傷者が多数出たことを深く憂慮している。新疆の住民すべてに自制を求める」と述べた。(c)AFP/Dan Martin