米軍撤退で祝賀ムードのイラク、北部では自動車爆弾 27人死亡
このニュースをシェア
【7月1日 AFP】イラク駐留米軍の都市部からの撤退期限とされていた6月30日、北部キルクーク(Kirkuk)で自動車爆弾が爆発し、27人が死亡、80人が負傷した。地元保健当局が明らかにした。
同国では、都市部からの米軍撤退にあたり、イラク治安部隊が戦車や装甲車でパレードするなど、祝賀ムードが広がっていた。
■米軍撤退は「重要な前進」
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はホワイトハウス(White House)で、米軍撤退を「重要な前進」だと強調し、「イラクが主権を有する統一国家として自らの運命をコントロールし続けていくための重要な第一歩だ」と述べた。
オバマ大統領はジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領に対し、イラク駐留米軍の撤退やイラク国内政治的和解に向けた取り組みなど米国のイラク政策を統括するよう命じた。
ホワイトハウスは30日、2011年中の駐留米軍完全撤退を目指し、バイデン副大統領がイラク駐留米軍のレイ・オディエルノ(Ray Odierno)司令官およびクリストファー・ヒル(Christopher Hill)駐イラク大使と緊密に連携していくと発表した。(c)AFP/Arthur MacMillan