【6月21日 AFP】イラク北部の都市キルクーク(Kirkuk)の近くで20日、大量の爆薬を積んだトラックが爆発し、64人が死亡、202人が負傷した。

 爆発はキルクークの南にあるシーア(Shiite)派のトルクメン人が多く暮らす街Taza Kharmatuのモスク近くで午後1時(日本時間同日午後7時)ごろ発生した。

 イラク保健省のキルクーク代表は自爆攻撃だったとの見方を示し、地元警察幹部は使われた爆薬は1トンを超えると述べた。

 現場近くで肥料と農業用品の販売店を営む男性は(40)は、「とても狭い道をトラックが走っているのを見た。数分後、轟音が聞こえて店の天井が私の頭に落ちてきた。炎は見えなかったが、空に巨大な砂ぼこりが舞い上がっているのを見た。亡くなったのは私の親戚や友人。みんな家が倒壊して死んだ」と語った。

 現場のAFP記者は、地面に巨大なクレーターができていたと報告した。
 
 都市部からの米軍撤退期限をわずか10日後に控えるなか、バグダッド(Baghdad)中心部のカラダ(Karrada)地区で道路わきに仕掛けられた爆弾が爆発して68人が死亡した2008年3月6日以降、過去15か月で最悪の攻撃となった。(c)AFP/Marwan Ibrahim