【5月19日 AFP】ベトナム戦争時に、南(ベトナム共和国)の解放を目指す南ベトナム解放民族戦線に対し、北(ベトナム民主共和国)が武器や物資を輸送する補給路として使用していたホーチミン・ルート(Ho Chi Minh Trail)が、19日で建設から50周年を迎えた。

 当初は山中やジャングルに縦横に張り巡らされた小道でしかなかったが、1959年に北ベトナムの政府が、南の解放に向けてこの道を活用することを決定し、拡張された。戦争中、数百万人がこの道を行き来し、大勢が命を落とした。そのため「血のルート」とも呼ばれる。だが、この補給路の存在が、南ベトナムからの米軍撤退に大きく貢献した。ルートには現在、高速道路の建設が進められている。(c)AFP