「タリバン根拠地で激しい戦闘」、パキスタン軍
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【5月18日 AFP】パキスタン軍は17日、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の拠点であるスワト(Swat)渓谷のマッタ(Matta)とカンジュ(Kanju)の2つの町に進攻し、激しい戦闘を行ったと発表した。同地域では、パキスタン軍によるタリバン掃討作戦が続いており、100万人以上の住民が避難している。
パキスタン軍が進行したマッタとカンジュがあるスワト渓谷は、タリバン指導者の1人、マウラナ・ファズルラ(Maulana Fazlullah)師が拠点を置いている町。ファズルラ師は、約2年間にわたる同地域での武装勢力による攻撃の黒幕だとされている。
タリバンなどの武装勢力が首都イスラマバード(Islamabad)の100キロ圏内に進出した後、米政府の圧力を受けたパキスタン軍は、3週間前からローアー・ディール(Lower Dir)やブネル(Buner)、スワトなどへの攻撃を開始していた。
マッタは、スワト地区の中心都市ミンゴラ(Mingora)の北西約25キロにある町で、銃をもったタリバンの戦闘員が勢力を拡大し、町中をパトロールするなどしてイスラム法(シャリア)による支配を住民に強制している。
カンジュでは、数千人の住民が食料や水、医療サービスなどがない中で外出を禁止されているとみられている。カンジュはミンゴラ郊外からわずか2キロの場所で、ミンゴラも武装勢力の進出の危険にさらされている。
治安関係者は、当局が17日朝に外出禁止令を解き、住民らに対しマッタを離れるよう要請したことを明らかにした。
パキスタンのレーマン・マリク(Rehman Malik)内相は、4月26日から行われている掃討作戦で「1000人以上の戦闘員」を殺害したと発表した。しかしこの数字については確認は不可能であり、さらに民間人の死者数についてはデータがない。(c)AFP/Lehaz Ali
パキスタン軍が進行したマッタとカンジュがあるスワト渓谷は、タリバン指導者の1人、マウラナ・ファズルラ(Maulana Fazlullah)師が拠点を置いている町。ファズルラ師は、約2年間にわたる同地域での武装勢力による攻撃の黒幕だとされている。
タリバンなどの武装勢力が首都イスラマバード(Islamabad)の100キロ圏内に進出した後、米政府の圧力を受けたパキスタン軍は、3週間前からローアー・ディール(Lower Dir)やブネル(Buner)、スワトなどへの攻撃を開始していた。
マッタは、スワト地区の中心都市ミンゴラ(Mingora)の北西約25キロにある町で、銃をもったタリバンの戦闘員が勢力を拡大し、町中をパトロールするなどしてイスラム法(シャリア)による支配を住民に強制している。
カンジュでは、数千人の住民が食料や水、医療サービスなどがない中で外出を禁止されているとみられている。カンジュはミンゴラ郊外からわずか2キロの場所で、ミンゴラも武装勢力の進出の危険にさらされている。
治安関係者は、当局が17日朝に外出禁止令を解き、住民らに対しマッタを離れるよう要請したことを明らかにした。
パキスタンのレーマン・マリク(Rehman Malik)内相は、4月26日から行われている掃討作戦で「1000人以上の戦闘員」を殺害したと発表した。しかしこの数字については確認は不可能であり、さらに民間人の死者数についてはデータがない。(c)AFP/Lehaz Ali