【5月16日 AFP】スリランカ政府軍高官は16日、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)が最後に支配していた地域の沿岸部を制圧したと述べた。
 
 スリランカ北東部沿岸のLTTE支配地域を南北両方向から挟撃していた政府軍の2個師団が、16日午前に合流した。軍によれば、LTTEは依然として数平方キロの地域を支配しているものの海に面した地域を失った。政府軍はまもなくすべてのLTTE支配地域を制圧する見通しだとしている。記者を従軍させた国営テレビ局も同様の情報を伝えた。 

 陸軍の声明によるとLTTE残留勢力は自爆攻撃を試みているが、軍の狙撃手に阻まれ、政府軍に被害は出ていないという。

 政府軍の広報官がAFPに語ったところによると、LTTEが支配していた同国北東部地域から15日に1万人近くの民間人が脱出し、同地域に民間人はほとんど残っていないという。

 マヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)大統領は「17日朝までにスリランカ全土はLTTEから解放される」と述べていた。(c)AFP