スリランカ政府軍の攻撃で民間人2000人以上死亡か、LTTE系サイト
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【5月11日 AFP】スリランカの反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil Eelam、LTTE)」は10日、スリランカ政府軍が同国北部沿岸のLTTEの支配地域を砲撃し、民間人2000人以上が死亡したとして政府を非難した。これに対し、政府側は強く否定している。
LTTE幹部は、LTTE系ウェブサイト「タミルネット(Tamilnet.com)」に発表した声明の中で、政府軍が実施した激しい攻撃によって、「この24時間で、2000人以上の罪もない民間人が殺害された」と述べた。
タミルネットによると、援助関係者がこれまでに1200体以上の遺体を確認した。遺体の多くは掩蔽(えんぺい)壕やテントの中で発見されたとしている。
LTTEの支配地域で活動している政府の医師、V. Shanmugarajah氏は英国放送協会(BBC)に対し、遺体378体、負傷者1122人が10日、仮設病院に運ばれてきたことを明らかにした。
一方、同地域で活動している政府の医師はLTTEの人質でもあり、その発言の信ぴょう性には疑問があるとの立場をとっているスリランカ軍は、LTTEの主張をプロパガンダだとして一蹴し、今回の攻撃は国内外でのスリランカ軍のイメージ悪化を狙ったLTTE側が迫撃砲を使って行った自作自演だとしている。
LTTEが勢力下に置く北沿岸地域では報道関係者や援助関係者の自由な立ち入りが禁止されているため、中立的な情報が届くことは不可能になっている。このため、政府側とLTTE側の意見が食い違う今回のような事態はたびたび発生している。(c)AFP/Amal Jayasinghe
LTTE幹部は、LTTE系ウェブサイト「タミルネット(Tamilnet.com)」に発表した声明の中で、政府軍が実施した激しい攻撃によって、「この24時間で、2000人以上の罪もない民間人が殺害された」と述べた。
タミルネットによると、援助関係者がこれまでに1200体以上の遺体を確認した。遺体の多くは掩蔽(えんぺい)壕やテントの中で発見されたとしている。
LTTEの支配地域で活動している政府の医師、V. Shanmugarajah氏は英国放送協会(BBC)に対し、遺体378体、負傷者1122人が10日、仮設病院に運ばれてきたことを明らかにした。
一方、同地域で活動している政府の医師はLTTEの人質でもあり、その発言の信ぴょう性には疑問があるとの立場をとっているスリランカ軍は、LTTEの主張をプロパガンダだとして一蹴し、今回の攻撃は国内外でのスリランカ軍のイメージ悪化を狙ったLTTE側が迫撃砲を使って行った自作自演だとしている。
LTTEが勢力下に置く北沿岸地域では報道関係者や援助関係者の自由な立ち入りが禁止されているため、中立的な情報が届くことは不可能になっている。このため、政府側とLTTE側の意見が食い違う今回のような事態はたびたび発生している。(c)AFP/Amal Jayasinghe