米政府、パキスタン国内のタリバン勢力拡大に懸念
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【4月23日 AFP】(一部訂正)パキスタンでイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が勢力を拡大し、首都イスラマバード(Islamabad)に迫っていることについて、ある米政府高官は22日、匿名を条件にAFPの取材に応じ、米国はこの事態を懸念していると語った。
この高官は事態への懸念を示す一方で、「われわれは、パキスタンとアフガニスタン国内で活動するタリバンやほかの武装勢力に反撃するため、引き続きパキスタン政府と協力していく」と語った。
複数のパキスタン政府当局者は同日、州政府との和平合意を無視して、武装したタリバン戦闘員数百人が勢力拡大を目指して、同国スワト(Swat)地区からブネル(Buner)地区に移動したことを明らかにした。ブネル地区は、イスラマバードからわずか110キロしか離れていない。
タリバンの勢力拡大が明らかになったことで、パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領が今月スワト地区の武装勢力との間に結んだ和平協定に対し、批判が高まる可能性がある。この和平協定について、米国は武装勢力に降伏したと同然だとしていた。(c)AFP
この高官は事態への懸念を示す一方で、「われわれは、パキスタンとアフガニスタン国内で活動するタリバンやほかの武装勢力に反撃するため、引き続きパキスタン政府と協力していく」と語った。
複数のパキスタン政府当局者は同日、州政府との和平合意を無視して、武装したタリバン戦闘員数百人が勢力拡大を目指して、同国スワト(Swat)地区からブネル(Buner)地区に移動したことを明らかにした。ブネル地区は、イスラマバードからわずか110キロしか離れていない。
タリバンの勢力拡大が明らかになったことで、パキスタンのアシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領が今月スワト地区の武装勢力との間に結んだ和平協定に対し、批判が高まる可能性がある。この和平協定について、米国は武装勢力に降伏したと同然だとしていた。(c)AFP