【2月27日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)の内務省治安機関Bangladesh RiflesBDR)の本部施設内で起きた兵士らの反乱は26日、ハシナ・ワゼド(Hasina Wajed)首相がこの反乱について「自滅的」な行動で流血の結末を迎えるだけだと警告したことを受け、兵士らが投降し立てこもりは終結した。一方で、人質にとられていた軍兵士のうち130人以上が行方不明になっている。

 Abul Kalam Azad首相報道官はAFPに対し、「すべての兵士は武装を解除し、兵舎に戻った」と語るとともに、すべての人質が解放されたことを明らかにした。ハシナ首相は25日夜、反乱兵らに大赦を与えることを約束している。

 だが、軍の報道官の1人は匿名を条件に、施設内で人質にとられていた168人のうち、わずか31人しか確認できていないことを明らかにし、「残り137人の安否については不明だ。現在も行方不明だ」と語った。

 BDRの兵士らは25日、給与や食料助成、休暇などの待遇改善を求めた要請を上官らが拒否したことを理由に反乱を起こしていた。警察当局はこの事件で20人が死亡し、数十人が負傷したと公式に発表しているが、政府高官の1人は、反乱兵士らが50人を殺害した可能性があると指摘している。(c)AFP/Shafiq Alam