ハマスが支援物資を取り上げ、国連が非難
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【2月5日 AFP】(一部修正)国連(UN)のジョン・ホームズ(John Holmes)国連人道問題調整官(事務次長)は4日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が国連の人道支援物資を強制的に取り上げたのは容認できないと非難するとともに、ただちに返還するよう求める声明を発表した。
声明でホームズ氏は、「国連は、どのような事情であれ、紛争当事者による支援物資の流用を認めることはできない」とし、支援物資の配給を脅かしかねない行為だと警告。ガザ市民150万人に「生活物資と復旧支援物資が間違いなく渡るよう、すべての関係者に援助関係者および支援物資、支援施設の中立と独立を尊重するよう要請する」と述べた。
■ハマスは平等な分配の必要を主張
これに先立って、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が同日、ハマスが国連支援物資の食糧数百箱と毛布数千枚を取り上げたと発表。ハマス政府のアハメド・クルド(Ahmed al-Kurd)厚生相も、取り上げの事実を暗に認めている。
ハマス側は、支援物資はガザ地区に広く分配されるべきで、UNRWAが難民と認めた人々のみに支給が限定されているのは不公平だと主張している。
■ガザ地区、撤去待ちコンクリート60トン
国連開発計画(UNDP)の同日の推計によると、22日間にわたって続いたイスラエル軍のガザ攻撃では、家屋1万4000棟、政府関係ビル68棟、非政府組織の施設31棟が全壊または部分損壊し、撤去が必要なコンクリートの瓦礫(がれき)は60万トンに上るという。(c)AFP
声明でホームズ氏は、「国連は、どのような事情であれ、紛争当事者による支援物資の流用を認めることはできない」とし、支援物資の配給を脅かしかねない行為だと警告。ガザ市民150万人に「生活物資と復旧支援物資が間違いなく渡るよう、すべての関係者に援助関係者および支援物資、支援施設の中立と独立を尊重するよう要請する」と述べた。
■ハマスは平等な分配の必要を主張
これに先立って、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が同日、ハマスが国連支援物資の食糧数百箱と毛布数千枚を取り上げたと発表。ハマス政府のアハメド・クルド(Ahmed al-Kurd)厚生相も、取り上げの事実を暗に認めている。
ハマス側は、支援物資はガザ地区に広く分配されるべきで、UNRWAが難民と認めた人々のみに支給が限定されているのは不公平だと主張している。
■ガザ地区、撤去待ちコンクリート60トン
国連開発計画(UNDP)の同日の推計によると、22日間にわたって続いたイスラエル軍のガザ攻撃では、家屋1万4000棟、政府関係ビル68棟、非政府組織の施設31棟が全壊または部分損壊し、撤去が必要なコンクリートの瓦礫(がれき)は60万トンに上るという。(c)AFP