イスラエルがガザ地区を報復空爆、選挙控え政権内に対立も
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【2月2日 AFP】イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で、中部にある無人の警察署と、南部のエジプト境界の少なくとも7本の密輸用トンネルを空爆した。負傷者はいなかったもよう。
空爆時、トンネルでは多くのパレスチナ人が作業していたが、目撃者によると、空爆が始まった直後に全員エジプト側に退避したという。
これに先立ってエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は、先月18日に停戦が発効したにもかかわらず、ガザからイスラエル南部にロケット弾が撃ち込まれたことに対し、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)への報復を警告していた。
一方、エルサレムからの報道によると、イスラエル政府内ではエジプトの仲介による長期的な停戦案をめぐって、エフド・バラク(Ehud Barak)国防相とツィピ・リブニ(Tzipi Livni)外相が1日、それぞれ相反する見解を述べるなど、分裂が広がっている様子だ。
イスラエルは10日に総選挙を控えており、連立政権第2党の労働党(Labour Party)党首のバラク国防相と、連立政権第1党の中道カディマ(Kadima)を率いるリブニ外相はライバル関係にある。(c)AFP