【1月24日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で24日、学童約20万人がイスラエル軍による攻撃後初めて学校に登校した。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UN Relief and Works AgencyUNRWA)は、合計で約20万人の学童が通う学校221校の全てを再開したと発表した。これらの学校は戦闘中にパレスチナ人数万人が避難した。

 ベイトラヒヤ(Beit Lahiya)の小学校では、大きなリュックサックを背負った子どもたちが広い校庭に駆け出し、イスラエル軍の砲弾で焼け焦げた教室の下の階で元気に走り回ったり遊んだりした。

 国連(UN)によると、同施設は1週間前にイスラエル軍の砲撃を受けて炎上し、避難していたパレスチナ人1600人がパニックとなった。攻撃で5歳と7歳の少年2人が死亡し、十数人が負傷した。死亡した子どもの母親は足を切断する大けがをしたという。

 同校の校長によると家族や自宅を失い不安になっている子どもが多いため、学校再開後の数日間はカウンセリングにあてられ、子どもたちが自分自身を表現するのを教師らが支援するという。(c)AFP/Joseph Krauss