【1月14日 AFP】インド軍司令官は14日、パキスタン軍が緊張状態の続くパキスタンとインドの国境沿いに、部隊を再配備したことを確認したと述べた。一方で、同司令官は、戦争は「最後の手段」になると考えていると述べた。

 インド軍のDeepak Kapoor大将は会見で「パキスタン軍部隊の一部が東へ移動していることを確認した。インドとの国境沿いに到達している。しかし、インド軍はこの動きをすでに織り込み済みであり、懸念材料ではない」と語った。

 ともに核保有国であるインドとパキスタンとの緊張は、インドが、174人が死亡した11月26日のムンバイ(Mumbai)同時襲撃事件に「パキスタンの公的機関」が関与していると非難して以降、急速に高まりをみせている。

 パキスタン政府は、関与を強く否定している。

 しかし、パキスタンの国防当局高官は前月、同国北西部、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の拠点となっているアフガニスタンとの国境沿いの部族地域から、軍部隊を同国東部、インドとの国境付近に移動した述べていた。(c)AFP