【1月12日 AFP】前年9月にエチオピアでソマリアの武装集団に拉致され、今月7日に解放された日本人医師の赤羽桂子(Keiko Akahane)さん(32)とオランダ人看護師ビレム・ソールス(Wilhem Sools)さん(27)について、「世界の医療団(Medecins du Monde)」は10日、身代金は支払わなかったことを明言した。

 赤羽さんは同日、ソールスさんとともにパリ(Paris)で記者会見し、「銃を触る音が聞こえるたびに『もう終わりか』と思った」などと、拘束時の生活を振り返った。

 なお、犯行グループが当初はエチオピア政府が拘束しているソマリア人の釈放を求めていたものの、のちに身代金を要求するようになったと報じられたことについて、会見に同席した医療団のピエール・ミケレティ(Pierre Micheletti)代表は「2人の解放にあたり、金銭的な取引は全くなかった」と話した。また、解放の経緯の詳細についての説明は避けた。(c)AFP