【1月5日 AFP】スリランカ政府軍は5日、反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Tamil TigerLTTE)」が支配するジャフナ(Jaffna)半島とスリランカ本島を結ぶ陸路の要衝、エレファントパス(Elephant Pass)の一部を奪還したと発表した。

 政府軍のUdaya Nanayakkara報道官は、LTTEの政治的拠点だった都市キリノッチ(Kilinochchi)を前週2日に制圧した同軍が北進し、エレファントパスを部分的に制圧したと語った。政府軍は現在、エレファントパス南部に結集しているという。

 LTTEは2000年4月以降、ジャフナ半島の付け根部分にあるルートであるエレファントパスを掌握していた。北部を独立国家然と支配してきたLTTEだが、ここ数か月の政府軍による大規模な作戦で、徐々に勢力範囲を狭められている。

 政府軍によるエレファントパス進攻が確実となれば、LTTEにとって新たな痛手となると同時に、政府軍はLTTEの各拠点によって分断されているジャフナにいる部隊と、南側から合流することが可能になる。

 また、政府軍のさらなる進攻で、LTTE側の勢力は、最後に残った拠点都市である北東部ムライティブ(Mullaittivu)周辺の沿岸のジャングルに孤立させられることになる。(c)AFP