【1月5日 AFP】3日夜のパレスチナ自治区ガザ(Gaza)への地上進攻開始前に、イスラエル軍は兵士数千人の携帯電話を没収していたことが分かった。同軍高官が4日、明らかにした。

 匿名を条件に取材に応じたこの高官によれば、イスラエル軍は3日の地上進攻を秘密裏に進めるため、歩兵部隊や戦車部隊に所属する兵士ら数戦人に対し、作戦開始6時間前に携帯電話を差し出すよう命じた。軍の検閲局は報道機関に対しても、地上進攻開始についての報道を開始後2時間の間禁じていた。

 27日のガザ地区への空爆開始前にもイスラエル当局は偽装工作を行い、週末の休暇で兵士らを帰宅させたり、予定されていた閣議に関する虚偽の情報を発表するなどしたという。

 さらにイスラエル軍は、パレスチナ自治区を実効支配するイスラム原理主義勢力ハマス(Hamas)の戦闘員をかく乱するため、ガザとの境界線沿いの複数の場所に数十部隊を派遣するなどの策略を用いていた。(c)AFP