【1月2日 AFP】イスラエル軍は先月27日の作戦開始から7日目を迎えた2日も、パレスチナ自治区ガザ(Gaza)への空爆を続けた。

 イスラエル軍の発表によると、同軍は前夜から約20回にわたってロケット弾発射拠点やハマスの施設を攻撃した。ガザ地区(Gaza Strip)北部ジャバリヤ(Jabaliya)にあるモスクも攻撃対象に含まれたが、イスラエル軍はこのモスクがハマスの武器庫や作戦拠点として使用されていたと主張している。

 一方、前日の攻撃で対イスラエル強硬派の扇動的指導者ニザル・ラヤン(Nizar Rayan)氏とその家族を殺害されたイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は「報復の日」にすると宣言した。

 ハマスは抗戦を続けており、イスラエル領内に夜通しロケット弾を撃ち込んだが、イスラエル側に新たな死者は出ていない。ハマスはこれまでに360発を超えるロケット弾を発射し、イスラエル側で4人が死亡、数十人が負傷している。一部のロケット弾は、ガザ地区との境界からイスラエル領内に40キロの地点という、これまでで最も遠い位置にまで達した。

 ガザとの境界線周辺にはイスラエル軍の戦車や部隊が集結したままで地上進攻が懸念されており、停戦の見通しはまったく立っていない。イスラエル軍は外国人にガザからの脱出を認めた。

 医療関係者らによると、過去1週間の空爆でのパレスチナ側の死者は少なくとも442人、負傷者は2180人に達している。国連(UN)は死者のうち少なくとも25%は民間人だと試算している。(c)AFP/Sakher Abu El Oun