【12月29日 AFP】クルド人独立国家樹立を目指す武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」によると、トルコ軍は28日、イラク北部のPKKの拠点を空爆した。

 PKK報道官によると、空爆はイラク北部のクルド人地域のKhwakurk地区とKhnera地区を対象に、28日正午(日本時間同日午後6時)から3時間にわたって行われた。また、前日の夜にも同じ地区に空爆があったという。被害状況については、「遠隔地なため不明」としている。

 一連の攻撃に先立ち、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相とイラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相が24日、アンカラ(Ankara)でPKK対策について首脳会談を行い、両国間の協力を強化していくことで合意していた。また、クルド人であるジャラル・タリバニ(Jalal Talabani)イラク大統領は23日、イラク政府とクルド人自治政府が協力してイラク北部からPKKを一掃すると述べていた。

 トルコとイラク北部の国境山岳地帯は、PKKの本拠地となっている。(c)AFP