【12月29日 AFP】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に大規模な空爆を行い300人近い死者が出ていることに対し、世界各地で抗議行動が広がっている。

 28日、ロンドン(London)のイスラエル大使館前では、抗議デモが暴徒化して大使館の防護柵を破壊し、英警察の機動隊が出動して10人を拘束する事態となった。

 デンマーク・コペンハーゲン(Copenhagen)でも、警察発表で約700人、主催者側発表で約2000人が参加して抗議デモが行われた。デモ中、警察官らに火炎ビンを投げた男1人が警察に逮捕された。

 パリ(Paris)ではシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りに約200人が集まったほか、北アフリカ出身者が集まるバルベス(Barbes)地区では1300人が反イスラエルの抗議集会を行った。

 スペイン・マドリード(Madrid)のイスラエル大使館前では、「イスラエルはテロリスト」や「国家テロリズムを止めろ」「パレスチナ人のホロコーストにノーを」と書かれたプラカードを掲げた数百人が抗議活動を行った。

 エジプト南部Assiutでは、約8000人が参加する同国最大規模の抗議集会が行われた。首都カイロでも約4000人が抗議集会を行ったほか、地中海沿岸のアレクサンドリア(Alexandria)でも同規模の集会が開かれた

 トルコの十数都市でも数千人規模の反イスラエル集会が開催された。シリア・ダマスカス(Damascus)中心部では、抗議集会参加者がイスラエルと米国の国旗を燃やすなどして抗議の声を上げた。地元の治安関係者によると、抗議集会の現場から約2キロ離れた米大使館周辺では、警備が強化されているという。

 ヨルダンの首都アンマン(Amman)でも、イスラム系政党の国会議員が主導する数百人規模の抗議集会が行われ、イスラエル国旗を燃やして同国大使館の閉鎖を訴えた。(c)AFP