【12月27日 AFP】米ワシントン・ポスト(Washington Post)紙は26日、米中央情報局(Central Intelligence AgencyCIA)が、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の動向についての情報の報償として、アフガニスタンの部族長らに性的不能治療薬「バイアグラ(Viagra)」を提供していると伝えた。

 ワシントン・ポスト紙は情報機関筋の話として、CIAによる情報提供者への報償の支払いは以前から行われていたが、アフガニスタンの地元有力者らから情報を得るのにバイアグラを利用するようになったという。

 CIAはこれまでに部族長らに対し、ポケットナイフや工具、玩具や学校用備品、旅行ビザや手術などの医療サービスのほかに、時折「バイアグラ」を提供してきたという。現金や武器を渡すという手段もあるが、武器の場合は流出の危険性があり、また、現金を突然手に入れた人は目立ちやすいという問題があるという。

 ワシントン・ポスト紙によると、アフガニスタンの部族長には複数の妻がいることが多く、バイアグラは「彼らが権威ある立場を回復する」ために効果的だという。(c)AFP