【12月27日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で26日、武装勢力が再びイスラエル領内へ向けて複数のロケット弾を発射した。イスラエル側が、攻撃が中止されなければ流血の事態になるだろうとの警告を発しているため、イスラエル軍がガザ地区へ進攻するのではとの懸念が広がっている。

 イスラエルの日刊紙ハーレツ(Haaretz)は、一面トップで「軍がガザ地区への陸と空からの作戦を準備している」との記事を掲載した。

 メディアは、イスラエル軍が、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザ地区に対し、全面的な進攻ではなく限定的な軍事作戦を実施する可能性が高いと予測している。

 一方、イスラエル当局は26日、ガザ地区への検問を開放し、燃料・医薬品など必需品や人道支援物資の輸送を許可した。

 ガザ地区とその付近では、6か月間にわたった停戦が終了した12月19日以降、戦闘が再開され激しさを増している。イスラエル軍の空爆を受け、24日にはパレスチナの武装勢力が80発以上のロケット弾や迫撃砲を発射している。(c)AFP/Patrick Moser