【12月20日 AFP】イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を空爆し、パレスチナ人1人が死亡、3人が負傷した。医療関係者および目撃者が明らかにした。前日19日に、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とイスラエルとの6か月間の停戦が終了したばかりだった。

 目撃者によると、空爆が行われたのはガザ地区北部ジャバルヤ(Jabalya)近くで、武装勢力のメンバーがイスラエルへ向けてロケット弾を発射する準備をしていたところ、イスラエルの戦闘機がミサイル3発を撃ち込んだという。

 医療関係者によると死亡したのは22歳の男性。この男性と負傷者のうち2人は、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長のパレスチナ解放機構(PLO)ファタハ(Fatah)系武装組織「アルアクサ殉教者旅団(Al-Aqsa Martyrs Brigades)」のメンバーだと見られている。もう1人の負傷者は民間人だった。

 イスラエル軍報道官は空爆を認め、イスラエル南部にロケット弾2発が撃ち込まれたことから攻撃を行ったと説明した。ロケット弾による死傷者はなかった。(c)AFP