【12月19日 AFP】米太平洋軍のティモシー・キーティング(Timothy Keating)司令官(海軍大将)は18日、中国がソマリア沖の海賊対策のためアデン湾(Gulf of Aden)周辺海域に艦隊を派遣する準備を進めていることについて、米中軍事関係の修復につながるとして歓迎する意志を示した。

 中国は、米国の台湾への武器売却に抗議し、10月から米国との軍事交流を中止しているが、キーティング司令官は記者団に対し、「(アデン湾では)中国海軍と緊密に協力することになるだろう」と述べ、中国艦隊のソマリア沖派遣が、米中軍事交流の復活につながるとの期待を示した。

 キーティング司令官によると、中国人民解放軍(People's Liberation ArmyPLA)がアデン湾で活動するにあたっての情報提供について、すでに軍や政府の諸機関と連絡を取り合っているという。(c)AFP