【12月12日 AFP】国際人権監視団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights WatchHRW)」は11日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の北キブ(Nord-Kivu)州キワンジャ(Kiwanja)で、前月4-5日に少なくとも150人の民間人が虐殺されたとする報告書を発表した。

 殺害された民間人の大半は、ローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)司令官率いる反政府勢力の兵士によって「即決裁判で処刑」されたとしている。

 報告書によれば当時、現場から800メートル離れた地点に国連コンゴ監視団(MONUC)の部隊が駐留していた。

 ヌクンダ司令官の反政府勢力は事件の数日前、政府軍との戦闘の末にキワンジャとルチュル(Rutshuru)を支配。報告書はMONUCについて、「人道支援活動の中心として2つの町を重要視し、優先保護区域とみなしていたにもかかわらず、町を反政府勢力から守らず、避難民キャンプの破壊を食い止めなかったうえ、民間人虐殺を止めることもできなかった」と強く非難している。(c)AFP