米中央軍司令官、アフガニスタンへの増派を提言
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【12月10日 AFP】中東・中央アジアを管轄する米中央軍のデービッド・ペトレアス(David Petraeus)司令官は9日、イタリア・ローマ(Rome)で行った講演の中で、アフガニスタンへの大規模増派を提言したことを明らかにした。ペトレアス氏は、前イラク駐留多国籍軍司令官としてイラクの治安状況を改善したことで高い評価を得ている。
ペトレアス氏は、アフガニスタンに駐留する米軍と北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)の双方を率いるデービッド・マキャナン(David McKiernan)司令官からの要請に基づき、アフガニスタン駐留米軍の倍増をすでに提言してあると語った。
ペトレアス氏は、イラク駐留多国籍軍司令官時代、米軍部隊3万人を増派し、イラク西部のイスラム教スンニ派(Sunni)武装勢力を抱き込み、バグダッド(Baghdad)や周辺地域の治安を改善したとして高く評価されている。
アフガニスタンにはISAFと米軍あわせて7万人の兵力が展開しているが、この2年ほどで旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)による攻撃が増加しており、ペトレアス氏が持つ対武装勢力分野での専門的技術がアフガニスタンでも発揮されることに期待が高まっている。(c)AFP