【12月9日 AFP】9.11米同時多発テロ事件の主犯格の1人とされるハリド・シェイク・モハメド(Khalid Sheikh Mohammed)被告ら5人の審理が8日、キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米軍基地に設置された特別軍事法廷で開かれた。

 5被告はテロ行為などの罪の有罪答弁を行うとしていたが、答弁は見送られた。

 判事を務めるStephen Henley大佐は審理前手続きで、被告側は軍事法廷が指名した弁護団を解任、審理前手続きを省略し、テロ行為などの罪について有罪答弁を行うことを望んでいるとの要求を読み上げた。

 しかし休廷を挟んで再開後、シェイク・モハメド、ワリド・ビンアタッシュ(Walid bin Attash)、Ali Abdul-Aziz Ali各被告は方針を変更し、ラムジ・ビン・アルシブ(Ramzi bin al-Shibh)、Mustafa al-Hawsawi両被告の精神鑑定結果が出るまで有罪答弁を延期すると述べた。

 Ali被告は「われわれの答弁要求は共同戦略に基づいている」と述べ、軍事法廷で共同戦線を示したいとの要望を反映したものだとの見解を示した。

 シェイク・モハメド、ビンアタッシュ、Ali各被告は、有罪答弁を行う意志はあるものの、残りの2被告が弁護団を解任し、有罪答弁を行うことができるかが判明するまで答弁は行わないとしている。(c)AFP