【12月6日 AFP】(一部更新)パキスタン北西部で5日、2か所の市場で相次いで爆弾による爆発があり、少なくとも27人が死亡、80人以上が負傷した。イスラム教の祝祭「犠牲祭(Eid)」を目前に控え、市場は多くの買い物客で混雑していた。

 アフガニスタン国境に近い部族地域、オラクザイ(Orakzai)地区の市場で5日、自動車爆弾が爆発し、6人が死亡した。爆発があったのはシーア(Shiite)派が多く住む地区で、以前から宗派間の対立がたびたび起きている。

 また、この数時間後には、オラクザイに近いペシャワル(Peshawar)中心部のQisakhawani市場で自動車爆弾が爆発し、21人が死亡、84人が負傷した。ペシャワルの地元警察によると、爆発物は、この市場にあるシーア派のモスク前に止められていた自動車に積まれていた。だが、このモスクが標的だったかどうかは、まだわかっていないという。

 いずれの爆発についても犯行声明はでていない。パキスタンでは、自爆攻撃などの攻撃が相次いでおり、過去16か月で1500人以上が死亡している。(c)AFP/Saad Khan