【11月21日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は米ニューヨーク(New York)で20日、コンゴ(旧ザイール)東部での紛争終結を支援するため平和維持部隊を約3000人増強する決議案を全会一致で採択した。

 この数時間前、コンゴのキワンジャ(Kiwanja)郊外では反政府勢力、人民防衛国民会議(National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)と政府派の民兵組織マイマイ(Mai-Mai)との間で新たな戦闘が発生した。同地では今月、激しい戦闘が繰り広げられており、民間人少なくとも50人が殺害されている。

 安保理決議では、部隊要員2785人と警察要員300人が、コンゴで治安維持に当たっている国連コンゴ監視団(MONUC)1万7000人に新たに加わる。期間は治安状況に応じるという。

 MONUCは世界最大規模の国連平和維持活動(PKO)部隊だが、国連は、激化する同地での天然資源をめぐる紛争に対処するには不十分だとみている。8月末から戦闘が続いている北キブ(Nord-Kivu)州にはMONUC要員5000人が展開している。(c)AFP