【11月19日 AFP】コンゴ(旧ザイール)で18日、ローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)司令官率いる反政府勢力、人民防衛国民会議(National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)が、国連(UN)特使による和平調停を後押しするため、戦略的要所周辺から戦闘員を後退させると発表した。

 これに先立ち、コンゴのジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)大統領は、戦闘での相次ぐ敗退を理由に政府軍司令官の解任を発表。また、フランス政府は、国連安全保障理事会(UN Security Council)に対し、避難民ら数万人を保護するために平和維持部隊の増強を呼びかけていた。

 CNDPは、戦略的要所のKanyabayonga付近など、CNDPが後退した2か所の前線地帯について、国連の平和維持部隊による治安維持を求めた。

 CNDPは声明で、「KanyabayongaーNyanzale間とKabashaーキワンジャ(Kiwanja)間の2か所の前線から、一方的に部隊を40キロメートルほど後退させる」とし、国連特使のオルセグン・オバサンジョ(Olusegun Obasanjo)前ナイジェリア大統領による和平協定の取り組みに対し、「機会を提供したい」と語った。(c)AFP