【11月15日 AFP】米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)はこれまで秘密にされてきた同局の歴史についての文書を公開した。

 この文書はNSAの歴史家トマス・ジョンソン(Thomas Johnson)氏が執筆した「American Cryptology During the Cold War (1945-1989)(冷戦時代における米国の暗号解読)」で、米シンクタンク「国家安全保障公文書館(National Security Archives)」の機密解除の求めに応じて、全4部のうち3部が公開された。国家安全保障公文書館は14日、ウェブサイトでこの文書を公開した。

 文書には削除された部分も多いが、かつて厚い秘密のベールに包まれ、その頭文字を取って「No Such Agency(そんな機関はない)」と呼ばれたNSAの活動に関する公式な記録を読むことができる。

 同シンクタンクの専門家、マシュー・エイド(Matthew Aid)氏は、公開された歴史文書を、冷戦中の称賛すべき成功と惨めな失敗の両方を認め、潔く明確かつ正直に記載されている点で、注目に値すると評価している。(c)AFP/Jim Mannion

国家安全保障公文書館のウェブサイト(英語)