【11月8日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)島で2002年に起きた爆破テロ事件で死刑判決を受けたイスラム過激派死刑囚3人のうち、事件主犯格のアムロジ(Amrozi)死刑囚(47)と共犯者のアリ・グフロン(Ali Ghufron)死刑囚(48)の地元の村で8日、死刑囚への称賛のメッセージが書かれたTシャツが販売され始めた。

 2002年に多数の外国人観光客を含む202人が犠牲となったバリ島爆弾テロ事件で死刑が確定している、主犯格のアムロジ死刑囚と共犯者のアリ・グフロン死刑囚(48)、イマム・サムドラ(Imam Samudra)死刑囚(38)の3人に対し、間もなく刑が執行される予定だ。

 ただし、当局は執行日を「11月初旬」と発表するにとどまり、具体的な日程を設定していないためメディアには憶測が飛び交っている。イスラム過激派のシンパは抗議活動を行っている。

 アムロジ死刑囚とアリ・グフロン死刑囚の地元の村では、家族が、黒地に「アムロジと友人が処刑されたとしても聖戦は続く」とのメッセージが書かれたTシャツを、1枚2万ルピア(約180円)で売り始めた。

 海岸からほど近く、本来は静かなこの農村には死刑の具体的な日程を取材しようとするマスコミに加え、イスラム過激派や警備の警官隊が押し寄せ、異様な賑わいを見せている。(c)AFP/Arlina Arshad