【11月6日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部・北キブ(Nord-Kivu)州で5日、政府支持派と反政府派の武装勢力の戦闘が2日目に入り、反政府勢力が前週に宣言した停戦が崩壊の危機にある。

 ローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)司令官率いる反政府勢力、人民防衛国民会議(National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)と、政府を支持する民兵組織マイマイ(Mai Mai)は、2日間にわたり戦闘を続けている。政府軍は前週、CNDPの進攻で数か所の町から退却している。

■ケニアで緊急首脳会談へ

 ケニア政府は同日、悪化するコンゴ情勢を協議する緊急首脳会談を7日にケニア・ナイロビ(Nairobi)で開催すると発表した。モーゼス・ウェタングラ(Moses Wetangula)外相が語った。

 コンゴ、ルワンダ、ウガンダ、ブルンジの各国首脳と、国連(UN)とアフリカ連合(AU)代表らが出席し、コンゴ東部の衝突について解決策を話し合う。潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長も出席の意向を示している。

■一部では支援団体などが食料配給を開始

 CNDPが制圧している北東部ルチュル(Rutshuru)では、付近のキワンジャ(Kiwanja)での戦闘で、国連機関や支援団体が4日午後には活動を中止し職員の引き上げを余儀なくされた。同地には3日に支援物資が1週間ぶりに到達したばかり。

 一方で国連は今週に入り、CNDPに包囲されている州都ゴマ(Goma)周辺から南に向け、大規模な人道支援を再開している。

 世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)は5日、周辺のキャンプ6か所13万5000人に食料配給を開始したと話した。

 赤十字国際委員会(International Committee of the Red CrossICRC)も同日、ゴマ北部のキバチ(Kibati)の避難民数万人に対し、食料365トンの配給を開始したと述べた。(c)AFP