【10月31日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部北キブ(Nord-Kivu)州の州都ゴマ(Goma)に進行している反政府勢力は30日、ゴマ周辺の避難民を支援する人道支援団体に限り「人道的通行」を許可すると発表した。一方で、政府軍と共同で治安維持に当たっている国連コンゴ監視団(MONUC)に対しては、進行は停止しないと警告した。

 反政府勢力、人民防衛国民会議(National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)の指導者ローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)将軍は、MONUCにあてた書簡で、「われわれの前線よりも後方にいる避難民が必要とする人道支援団体に限って」通行を認めると述べた。

 赤十字国際委員会(International Committee of the Red CrossICRC)によると、状況は「壊滅的」で、ゴマや付近のKatindoの主要な病院が略奪にあっているという。スイスのジュネーブ(Geneva)で会見したICRCの広報担当者は、「状況は非常に緊迫している。医療施設などからの略奪が前日から深夜にかけて起きており、これからも続くことを懸念している」と語った。(c)AFP/Albert Kambale