「アフガンニスタンへの国際支援、不十分」 ゲーツ米国防長官
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【10月16日 AFP】ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は15日、政府系独立機関「米国平和研究所(US Institute of Peace、USIP)」のための演説用原稿で、アフガニスタンに対する国際支援は不足しており、同国の安定化のためにはいっそう統合的なアプローチが必要だと強調した。
米国では最近のアフガニスタン情勢に関し、反政府勢力の攻撃の再燃と国内に蔓延する腐敗から、元来脆弱な中央政府の力がますます弱まるのではないかと懸念されているが、ゲーツ氏は米国とその同盟国は「この種の戦いで必要とされる力」を提供できていないと指摘した。
ゲーツ氏は、「アフガニスタンで働いているある米国際開発局(USAID)職員が述べたように、われわれはばらばらに単発プロジェクトに取り組んでいるのではなく、状況を改善するために精一杯努力していることを市民に示す必要がある」と述べ、アフガニスタンの国民が旧支配勢力タリバン(Taliban)の威嚇に屈しないようにするためには、開発戦略を協調して行うことが必要だと呼びかけた。
さらにゲーツ長官は最終的に「タリバンに連なる反政府勢力に打ち勝ち、平和と安全を回復するには」、部族指導者らの協力が必要になるとの認識を示した。
最近では「貧困にあえぐ失敗国家」アフガニスタンの不安定な情勢に対処するには、非軍事的活動を戦略的に活用することが不可欠だとの主張がなされるようになっている。ゲーツ長官の演説原稿もこの流れに沿うものだ。(c)AFP
米国では最近のアフガニスタン情勢に関し、反政府勢力の攻撃の再燃と国内に蔓延する腐敗から、元来脆弱な中央政府の力がますます弱まるのではないかと懸念されているが、ゲーツ氏は米国とその同盟国は「この種の戦いで必要とされる力」を提供できていないと指摘した。
ゲーツ氏は、「アフガニスタンで働いているある米国際開発局(USAID)職員が述べたように、われわれはばらばらに単発プロジェクトに取り組んでいるのではなく、状況を改善するために精一杯努力していることを市民に示す必要がある」と述べ、アフガニスタンの国民が旧支配勢力タリバン(Taliban)の威嚇に屈しないようにするためには、開発戦略を協調して行うことが必要だと呼びかけた。
さらにゲーツ長官は最終的に「タリバンに連なる反政府勢力に打ち勝ち、平和と安全を回復するには」、部族指導者らの協力が必要になるとの認識を示した。
最近では「貧困にあえぐ失敗国家」アフガニスタンの不安定な情勢に対処するには、非軍事的活動を戦略的に活用することが不可欠だとの主張がなされるようになっている。ゲーツ長官の演説原稿もこの流れに沿うものだ。(c)AFP