【10月10日 AFP】(一部更新、写真追加)アフガニスタンとの国境に近いパキスタンの部族地域で10日、イスラム武装勢力タリバン(Taliban)に反対する地元部族の集会で自爆テロが発生し、少なくとも32人が死亡、数十人が負傷した。治安当局者が明らかにした。

 前日の9日に地元部族が準自治状態で暮らすパキスタンの連邦直轄部族地域7管区のなかで最近まで最も治安が安定しているとされていたオーラクザイ(Orakzai)管区で、政府側につく部族が武装勢力の拠点2か所を破壊したため、ある治安当局者は今回の自爆テロはタリバンによる報復の可能性もあると指摘した。

 また9日には、タリバンの戦闘員がバジュール(Bajaur)地域の政府側につく部族の長老4人を誘拐し、頭部を切り落として殺害するという事件も起きていた。(c)AFP